こんにちわ、ハマケンです。
先日『無料でデキる!人気小売店に見る、お客を虜にする4つの差別化戦略』を書きましたが
今日はその延長戦として、小売店で提供するパーソナライズドについてです。
Advertisement
小売店でのパーソナライズドとは?
一般的に小売店でのパーソナライズドとは、POSから取得した情報(性別、年齢など)を用いて顧客に最適な商品を色やサイズなども含めて提供する事を言ったり、
アイテムを自分用にカスタマイズができる(名入れとかが代表的な例)事を言うのかなと思います。
長く続けている小規模小売店では、このパーソナライズドは結構できている印象です。
と言うのは、購入客の大半はリピーターである事が多く、お客様自身も商品を買いに来ていると言うより、オーナーと話に来てついでに商品を買うケースが多く見受けられます。
その為、商品を仕入れる際も「あの人なら、この商品喜ぶだろうな。」と言う視点で仕入れられる方も多いのではないでしょうか。
そういう面では仕入れの時点から「個人」にフォーカスし、販売までを行うのは最高レベルのパーソナライズドと言っても良いのかも知れません。
しかしこのパーソナライズドはお店のオーナー自身が肝であり、オーナー以外の従業員では同じだけのサービスを提供できません。店として均一的なパーソナライズドを提供し、新規顧客をリピーターに変化させたり、同テイストの競合店より「選ばれる店」になる為には、もう少しマス対応できるパーソナライズドが必要な気がします。
オリジナル名入れサービス(Hacoaの場合)
商品に対するパーソナライズドは、名入れや商品セットの組み合わせが考えられますね。
これらはギフト需要にも強いので少なくともできる方が良さそうです。
Hacoaは丸の内に完成したKITTEや御徒町と秋葉原の間にあるAKI-OKAなどで店舗を構えるデザインから製作まで一貫して行ってるお店です。
商品は木を使っているモノが中心で、iPhoneケースやデスクグッズ、木製キーボードなど様々です。
このHacoaの名入れはレーザー刻印してくれることで有名です。(詳細はこちら)
店舗内で行ってくれ、わずか20分程で完成するそうです。
動画もありました。
カッコイイ。
とは言えこのレーザー刻印機は大体100万位しちゃいます。
お客様に数日お時間をいただくことが可能ならば、外注使う手もありますね。
(それはそれでコストが発生しますが。)
以前近所の文房具屋に三菱鉛筆などの名入れについてお伺いしたことがありますが、入園、入学などのシーズンには名入れのオーダーがすごく多いと聞いたので、名入れ自体には密かにニーズは高いのでは?と思います。
またギフトなどの商品セットや店頭でのリコメンドなど、パーソナライズドはまだまだできる余地があると思います。
例えば花屋で嫁さんのお祝いの花を作ってもらう場合、予算や贈られる人の趣味、好きな花、メッセージカードの添付などをしっかり聞かれ、リボンの色まで聞いてくれる場合があります。これを応用する事も雑貨屋では十分に出来るし、ラッピングなどに力を入れる事で、リピーターに変化させることも可能なのではないでしょうか。
POSは必須か?
長く来てくれているお客様の顔を浮かべながら仕入れを行うのは非常に成約率は高いでしょうが、お店のオーナーだけが出来るテクニックでは息が続かない。つまりあまり歴の長くないバイトですら、せっかく来てくれるお客様に同じサービスができる仕組みは必要だと言う事です。
その為どんなに小さい小売店であっても、POSは必要だと思います。
POSは商品管理は勿論のことですが、顧客グループや個人に対して商品を紐づける事が可能なので、「この人(グループ)はどれ位の頻度、価格帯、で以前何を買ったか」を知る事ができます。
それを従業員で共有し、的確なリコメンドを行う事や、MDに活かしたり、商品の仕入れに活かすこともできます。
少し前の時代では、POSを入れるだけでも数百万の導入コストがかかったり、置き場所がなかったりとハードルが非常に高かった面がありましたが、現在ではiPadを使ったPOSレジの「ユビレジ」であれば基本無料で導入する事が可能です。(有料プランだと過去のデータが全て見れるそうです。)
前に『ついに来た!iPadレジアプリ「ユビレジ」と「楽天スマートペイ」が連携!』と言う記事を書きましたが、楽天スマートペイを連携させてしまえばCATの費用も圧縮することが可能です。
通常のレジよりは店舗運営をしていく上では良いとは思う(商品管理や顧客管理が出来ると言う意味で)ので、検討もありかと。
小売店を成功させる事は容易ではありません。
ただ小売店はSEOの視点よりSEMの視点を持たないとコストだけが膨らんでいく事は恐らく事実かなと。
それでは。