こんにちわ、ハマケンです。
小売店を実店舗で開業した場合、最も必要な事はやはり「差別化」の様な気がします。
今やどの小売店もブログやSNSは始めている印象は受けます。
先進的なプロモーションも必要ですが、やはりその店にしか無い何かこそ長く小売店を続けるコツでもあり、SNSなどに好循環を与えると思います。
今日はその差別化を少し考えてみたいと思います。
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商品の差別化はもう古い。
間違って受け取られるかも知れませんが、商品の差別化は必要です。
ただしこれは非常に難しいと個人的には思います。
何故なら小売店の商品を仕入れる場合は、独自開拓か問屋から仕入れるかの2種しか基本的にないからです。
問屋から仕入れる場合は当然同じ商品をどこかの小売店が仕入れています。
ひょっとすると同時期に近所の小売店が同じ商品を並べているかもしれません。
独自開拓の場合は、自ら店を空けて時間を作り、展示会や小口輸入をするなどが考えられますが、スタッフ数人で回している店などには負担も大きくリスクも高くなります。
(補足しておくと、先行受注や輸入に関しては基本、委託で商品を陳列できません。新規開業ならまず無理です。という事は在庫過剰の可能性が高くなります。)
お店を開業する上で商品は非常に重要です。しかし仕入れはロットで買うのが基本。
裏に在庫を抱えながら、売れるかどうかヤキモキしながらMDを変えたり、価格を下げたりします。
さらに追い打ちをかけるのが大手量販店。
機能性のある雑貨は大概のモノが100円均一には並んでいるし、デザインも無難。
家具やインテリアもIKEAやニトリの存在が驚異的。
アパレルに関してはファストファッションやメーカーでも比較的安くて、時代にあった商品が並びます。
そうなると商品の差別化を小売店が追及しすぎる事は、あまり効率的ではないのかもしれないと思ってしまします。勿論お店の世界観は非常に重要ですので、ナチュラル系の雑貨を扱うならばそれに合わせて商品を揃えていく必要は当然ありますが。
しかし、同じテイストの商品を扱う小売店が半径500m以内にあった場合、消費者は敢えて今居る店から出て、別のお店に買いに行くと言う消費者行動は起きにくいと思います。(ショッピングモールなら別ですが。あくまで単独路面店の場合)
必要なのは、商品とは別軸での差別化。
つまり『商品以外でのその店に行く理由』です。
必要なのはモテナシに似たアプローチ
日本海側を中心にお店を複数構えるAming(アミング) と言うお店をご存知ですか?
キッチン雑貨、コスメ、ベビー、雑貨、アパレルと幅広く商品を取り扱っているお店ですが、
非常に注目されています。
何に注目が集まっているのか。
それはアミングのコダワリとして挙げられる、お店、スタッフ、ギフト、ラッピングの4つのコトです。
コダワリの内容はアミングのこだわりを確認していただいた方が解り易いので割愛させていただきますが、このコダワリを続ける事で15坪の小さなお店からスタートして、現在21店舗まで拡張しました。
現在はアミングらしさを伝えたり、よりファンになってもらうプロモーションとして、フラワーアレンジメントやスクラップブッキングの教室も開催している様です。
お店をしっかりとした世界観を作り、スタッフがお客様に対してしっかりと対応する。
大切な人への贈り物は最大限のギフトを準備し、ラッピングをする。
これは全てお金を掛けなくてもできる事だという事ですね。
みなさんは雑貨屋さんに入る時、これが欲しいとモノが決まっていて行きますか?
私は見ていて楽しいから雑貨屋に入ります。
または誰かのギフトを探しに入ります。
アミングはその店に来る初動をそのまま受け取って、世界観を作り、最高の満足を提供する為に素晴らしいギフトラッピングをします。
ギフトラッピングに勝機あり
アミングでは、お店、スタッフ、ギフト、ラッピングの4つがありましたが、個人的に雑貨の小売店をするならば、ギフトラッピングだけは相当にこだわった方が良いと思います。
(勿論ですが、お店の世界観やスタッフ教育が行き届いている前提ですよ。)
誰かにギフトを買いたいと言うお客様の前では必ず選択される店になる事は相当の差別化ですし、
特に女性をターゲットにしているお店ならば尚更だと思う。
しっかりとコダワリを持ったギフトラッピングした商品だけを陳列したMDを組む事も効果的だと思う。
ラッピングすれば良いって言う訳じゃないですからね。
大切なギフトを下手くそにラッピングされた時は「まじ無い!」って思いますからね。
そうなったら逆に二度と来てくれないかもしれない。。
差別化を出せる程ラッピングにこだわり、どのスタッフでも同じ品質を提供できることが前提です。
教育に時間がかかる、レジで作っている時間が無い!と言うならば、事前にギフトセットをラッピングして陳列しておくだけでも効果的かもしれませんね。
BASEさんがラッピング梱包キットを公開したのを受けて、
ボーっと考えたらこんな記事になってしましました。
小売業は色々とありそうなので、また書いてみたいと思います。
それでは。