こんにちは!ハマケンです。
前回は失敗しない中学受験の塾選びについて説明をさせていただきました。
志望校の探し方を軽く触れながら、合格逆引きで選びましょうと言う内容ですが、今回は近所にある学習塾ではどうなのだ?と言う事について記載していこうと思います。
結論から言うと、「親が頑張れるのであれば、全然あり」と言う事になります。
何を隠そう、私も近所にできた四谷大塚系列の塾を選択したからですね。
ただし、途中で知った事実も沢山ありましたので、やらなくて良かったこと、やるべきだった事などを記載して、結論に至るまでの事を書いていきます。
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近所の受験対応塾と大手は何が異なるのか。
大手塾と近所によくある受験対応塾では何が異なるのかをご紹介します。
情報力の差
まずは情報力の差です。
全体的な情報力の差は、言うまでもなく、軍配は大手塾に上がります。
通学している人数が多く、様々な受験ケースのリソースが沢山あるので、様々な受験校の過去問や傾向、情報を掴んでいます。
一方近所の受験塾は情報量は少ないのですが、大きなメリットも一つあります。
それは自分の地区からよく受ける私立中学や傾向に関してだけは、かなり強いと言う事です。
都内の方であれば、正直どこの範囲も受験可能となりますので、大手がお勧めとなりますが、千葉、埼玉、神奈川に関しては、
通学の都合上、受験校エリアが限定されがちではあるので、行きたい志望校などが近距離の場合は、その学校については情報も実績も多くありますと言った塾が近所にある場合は、選択肢としては十分にありです。
この辺に関しては、聞けば教えてくれるので、是非聞いてみてください。
カリキュラムの差。
正直これは大きいです。私の娘が通っていた近所塾は四谷準拠で四谷のテキストを使って進めていました。
なので、四谷の先生ではないにしろ、四谷と同じ教え方、内容をしているのだと5年の終わりまで思っていました。
伸びない科目についてスポットで家庭教師を付けたのですが、その先生がたまたま元四谷大塚の講師の方だったので、
現状の塾で使っている四谷の予習リリーズのテキストや問題集を使ってお願いしたところ、先生からびっくりの一言。
「え?これだけですか?」
いやー、マジでびっくりしました。四谷正会員の受験生は予習シリーズ、演習問題集だけではなく、応用問題集をやった上で、毎週週テストをしているのだと言う事を聞かされました。当時の私は、合格できれば結果は同じで、コストが高い塾に行くのは、金銭的にも時間的にも身体的にも大変だろうと思ってて、四谷準拠でやるなら近所で良いんじゃん?的なノリだった訳ですが、やっている内容自体が恐ろしく違った。違いすぎた。そもそも量も足りないし、難易度も違う。
四谷の場合は、月に一度組み分けテストが行われます。6年の途中からは合不合判定テストに代わりますが。
なんで、そこそこ塾の問題は解けているのに、テストとなると成績が全く伸びないのかの理由が解りました。
四谷大塚のサイトに行くと教材が閲覧、購入することができたので、確認をすると「成程、全く足りてない」と言う感じ。
高いだけあるんだな。大手塾。
娘の成績の逆襲の第一歩はこの日が始まりです。
早速サイトから5年上下+6年上の問題集、週テストを購入しました。
結論から言うと特に週テストは購入して間違いなく良かった。
娘の理解度進捗確認にも役立ちましたし、偏差値表もついていたり、四谷のクラス別に週テストが収録されているので、今日はCクラスにしようとか、ここは苦手な分野なので基本を確認するためにAクラスにしようなど本当に役に立ちました。
ちなみに近所塾でも途中から週テストをオプション提供し始めましたが、めっちゃ高かったです。
過去の週テストを自分で購入して、昨年比較で確かめる方が自由もききますし、何度も難易度を変えてチャレンジできるので、お勧めです。
圧倒的なコスト負担の差
コストはお金は勿論の事、時間、人の拘束、体力の事を指します。
これに関しては、近所に軍配が上がるケースは多いと思いますが、近所に大手塾がある方もいらっしゃいますので、一番異なるのはお金と思ってもらってよいかもしれないです。私の場合は電車で娘を送り迎えせねばならないので、電車賃や時間を考えると無理だとなってしまいました。
近所の学習塾でも夏期講習や夏合宿など様々なオプションを提供することで(先程の週テストなどもそう)結構お金かかってきますが、
大手塾と比較すると、それでもコスト面ではメリットが高いと言えそうです。
この辺は受験終了までお子様が継続することができるか、また継続させてあげられる環境があるかをじっくり考えてみてください。
同じクラスにいる生徒が顔見知り。
同じ学年、同じ校区にある近所塾となると複数の学区からきているものの、顔見知りが最初から多くなります。
中には小学校の教室の延長線上となってしまう子もいると思います。勉強をしてもらいたいが為に行かせる塾と言う側面では意外なデメリットだとも思えます。
当然親も顔見知りとなってしまいますので、6年生になると「○○ちゃんは、○○だって」と言うような志望校や成績など、どうでも良い知りたくもない情報が聞こえてきたりしています。
つい他人との相対位置関係を高める事で安心する様な癖がある方は、「勉強鬼」に変化する可能性もありえますので、結構考えた方が良いかとも思えます。
後日また学校説明会の回り方などを書く機会を設け、その時にも説明しますが、受験生の親通しの繋がりは正直無駄です。持たない方が良いとも言えます。
一方少し距離がある位置にある大手塾であれば、同じ学校の子が一人もいないと言う事は無いとは思いますが、かなり確立した環境で勉強には打ち込めますし、親としても無駄なストレスが減るので、ある程度距離があった方がお勧めです。
あと大手は入学テストがある事が多く、誰でも入れると言う訳ではなりませんので、ある一定のハードルはありますから必然的に多少モチベも高い受験生たちに囲まれますから、受験の刺激を身近に感じるという面では、大手はありでしょう。
ぶっちゃけ近所の塾だと失敗するの?どうなの?
さて、核心に迫っていきます。結論は冒頭にも申し上げた通り、親次第です。
このブロックでは、何故親次第なのか、と言う事を書いていきます。
まず以下の条件に複数個当てはまる親は、ちょっと考えた方が良いと思います。
- 良い塾に入れたんだから、後は塾に任せておけば何とかなると思っている。
- 子供の成績があがらないのは、先生の教え方が悪いせいだと思っている。
- 子供に「勉強したの?宿題したの?」しか聞かず、○付けしかやってあげてないのに、親として良く手伝ってると思っている。
- とりあえずスマホやゲーム、テレビの時間も取り上げて、勉強に向かわせる。
- 他人の受験への動きや志望校などを、結局ブランドとして捉えていない。
- 一番最初に考えることが教育の内容ではなくて、コスト。
- 子供が何の教科のどこの分野のどう言った傾向の問題が苦手かも理解しておらず、○の数や点数、偏差値のみで出来不出来を捉える。
- 結果が返ってきた時のみに「○○なんじゃない?」とか最もらしい事を言う。
- 子供が勉強しているときでもお構いなしに自分はスマホをじっと使っている。
どうですか?当てはまっている項目はありませんか?
一つ位ならまだ全然良いですが、2つ以上の方は少し受験モードに考えを切り替えた方が良いかと思います。
全てを何故そうなのかを説明することもできますし、さらにダメな例を足していく事もできますが、長くなりすぎるので、
今回は近所塾、大手塾に関わらず、一番押さえておきたい事だけを記載したいと思います。
親がやるべき事は、解き方を教える事ではなく、○○だ。
○○に入る答えは、マネージメントになります。
送り迎えやテストの申し込み、食事を提供しているからやってるわ!と思った人がいれば、注意してください。
それはマネージメントではなく、義務です。
まず、塾での勉強は単元の復習などは行いません。次々に進んでいきます。その為、完全に塾任せで行った場合、理解できていない単元は理解できていないまま進んでいきます。小学校算数は積み重ねですから、小4の基礎でならったものが、小5、小6と形を変えて出てきます。
その為、上記の条件でも書いている「子供が何の教科、単元、傾向が不得意だ」と言う事も知らない方は一切マネージメントをしていません。
あなたがとある芸能人アイドルのマネージャーだとして、あなたはそのアイドルの強み、弱みも知らないまま、そのアイドルを大成功させることができますか?ってことです。
優秀なマネージャーは必ず家庭学習においてのやり方を子供と共有します。
いつまでに、どこまでの単元において、どの様な方法で進める事で「子供の苦手箇所」を把握することができるのかを考え、それを実行することでどう言ったゴールに近づくのかと言う目標とビジョンを子供と共有し、それに対しての日次の進捗確認を行い、進捗の調整を行う。
間に合うように子供や家庭のスケジュールを調整する。
これが子供に対するマネジメントです。
具体的なやり方はまた後日に何回かに分けて説明をさせていただきますが、まずは塾任せではできないと言う事を分かっておいてください。
これこそが、中学受験はチーム戦と言われる由来でもあります。家族で中学受験と向き合わなくてはなりません。
まとめ
今回は近所の塾ってどうなの?と言う事を大手と比較することで書いてきました。
親が子供をしっかりマネージメントできるのであれば、近所の塾でも十分に戦えると私は断言します。
また大手であればマネージメントをしなくても良いのか?となると、またそれも違うと言えます。
つまり、マネージメント力と言うのは、中学受験生の親としての必須スキルであり、大手と近所でその力のレベル感は
随分と異なりますよと言う事です。
それを踏まえた上で、近所の塾、大手塾の違いをよく見極めて、選択をしてみれば良いかと思います!
あなたの受験がより良いモノとなる事を祈っています。
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それでは。