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医療崩壊ならぬ、物流崩壊。COVID-19の影響で越境物流が史上最高の苦境に。 日本郵便が、引受停止を153ヵ国に拡大か。

Posted on 2020年3月31日2020年4月1日 By ハマケン
Photo by Tyler Casey on Unsplash

こんにちわ、ハマケンです。
2020年3月31日の20時頃(つまりは先程)ですが、日本郵便は「国際郵便物を2020年4月2日から引き受け停止国を153国の国、地域を対象にする」と発表しました。

4月2日からという事なので、つまりは明日の荷受け分までという事になりますので、注意すべきは今現時点で明日EMSなどで出荷をされている越境サプライヤーに関しては、可及的速やかに処置が必要となります。

あまり報道されていませんが、最早カオス。

»国際郵便物 2日から引受停止拡大 153の国と地域対象 | NHKニュース

の通り、日本郵便はCOVID-19の感染拡大により、航空機の減便、運休がかなり出ており、配達エリアを絞る事となっています。

3月12日には中国向けへのEMS、航空小包、船、SALなどは全て引き受け停止になっており(その前にモンゴルもありましたが)、中国だけであれば、その他の配送手段も結構あり、大きな影響はあまり受けませんでした。(とは言え、自社物流を持たない転送会社だったりすると大きな影響を受けたとは思いますが)

しかし、今回は船便以外を停止する国が126ヵ国、全てを停止するのが27ヵ国となります。まだ詳細な国が出ていないので待つばかりですが、これは結構大変な事態です。

※※4月1日に国の詳細が告知されました。
»お知らせ – 日本郵便

インスタントECなどの受注した後に、EMSの伝票が発行できるだけみたいな、見かけだけの越境サービスは辛そうです。

ただし、アメリカ、イギリス、フランスは対象に入っていない様なので、対象国を見た上で判断した方が良さそうですが、時間の問題かな。

越境を長くやってきている私からするとEMSの50%の値段でも高いからそんなに使わない訳ですが、手軽に輸出する人にとってEMSはすごく便利。簡易通関だし。でもここに来て大きな壁となりました。

行き場を失う貨物たち

そもそも何故今こうなっているか、と言うと単純に減便しているからです。
日本郵便は日本郵便の飛行機で飛んでいる訳では無くて、旅客便を使って飛ばしています。その旅客機がそもそも飛ばないし、運べる荷物の量が少なくなってしまう。

そこに追い打ちをかけてるのが、現地での都市封鎖です。フィリピンのマニラに代表される様に都市を封鎖していると現地通関も、通関後の配送も全く動きません。そもそも今EMS使って、1週以内に着く国ってあるのかな?

コロナが始まった頃は日本郵便が飛行機をチャーターして飛ばしていたりもしましたが、1ヶ月で割に合わなかったんでしょうね、すぐに閉じました。

»中国宛て郵便物、チャーター機利用を発表 日本郵便 – 産経ニュース

そして、とうとう今回153ヵ国の荷物の引き受けの停止となる訳です。

出荷すべき荷物をどうするかですが、当然代替手段を輸出者は探す訳です。
そうなると、EMSの荷物が3大クーリエ(UPS,DHL,FedEx)等に一気に寄ることになります。

自社の便を持っているクーリエとは言え、調整をしなくてはならざるを得ません。FedExは結構早めにプレスを出していて、一部サービスの引き受け停止や遅延の発表をしています。

»fedex-covid-service-update-ja-jp.pdf

そして、ここで輸出者側として、一番の問題が値上げですね。
だって乗れる便が少ないのですから高くなっていきます。
DHLは3月24日に緊急事態追加金を発表しました。

2.5kgから30kgまでは300円
30から70kgまでが1800円
70から300kgまでが6000円
300以上は24000円となります。

これが今まで払っていた運賃以外に掛かる訳です。めっちゃ高い。

»DHL | COVID-19 | 日本語

これが、かなりコスト増になります。

こうなると物流をしっかりと組めていない越境ECは、つらい立場になってきます。いつまで続くか解らない中での大幅な値上げ。

来月は燃油サーチャージが4%程下落していたので、安く配送できると期待した一方での大幅な値上げと引き受け停止は、流石に遠い目をしてしまいます。

たらいまわしにされた貨物は、いつ正常に届ける事ができるのでしょうか。

越境の皆様、頑張っていきましょう!

それでは。

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小売店開業, 気になったニュース Tags:COVID-19, 越境EC

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