こんにちわ、ハマケンです。
去年の6月にZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが新サービス「WEAR」を発表!という
記事を書いて1年弱程ですが、WEARがユーザーのバーコードスキャン機能を廃止するとの事です。
そもそもこのユーザーのバーコードスキャン機能こそがアパレル店舗とユーザーの新しい
コミュニケーションを産むのではないかと期待していただけに非常に残念です。
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200万ダウンロードを突破!
WEAR自体のダウンロード数は4月の時点で200万ダウンロードを突破したらしく
最近では鈴木えみさんを使ってのCMがよく流れています。
鈴木えみさん出演CMギャラリー-ファッションコーディネート-WEAR
バーコードスキャン機能が失われたとしても、コーディネートレシピ機能やマイクローゼット機能は
使えるらしいので、コーディネートを通じたSNSとして拡大をしていく様ですね。
ここら辺は面白いのでまだまだ伸びる予感です。
アクティブ数も1日のコーディネート投稿数1万件以上、月間利用者数約250万と高いので
狙っていたターゲットユーザーには広がりを見せているのでは無いでしょうか。
ショップスタッフなどの公式アカウントと手軽にコミュニケーションが
とれるのが良い循環を生んでいるのかもしれませんね。
ZOZOに出店しているショップでは実店舗で手ごたえを感じている店舗も
中にはいるんじゃないでしょうか。
でもバーコードスキャン機能を削った
前の記事でも書いたのですが、
やはり既存店や外部からの風当たりが強かったんですかね。。
大手デベは店内撮影禁止の貼り紙をあちこちに強調して貼ってありましたからね。
恐らくZOZOとしてはWEARはアパレル産業全体の拡大の為に作ったけど、
スケールして欲しいと思ったけどデベの全面協力は得られなかった。
であるならばデベが反対する理由自体を無くしてしまって、もっと使ってくれる公式アカウントを
増やして結果として店舗とユーザーのコミュニケーション強化ができ、ネットだけでは無くて店舗で買う楽しさや機会も増える筈だという考えかなと個人的には解釈しましたが。
デベが反対していたのは、ショールーミング化を防ぐ一点に尽きるのですが、
これに関しては納得できる部分もあるけど、疑問に思う所もある。
実際店舗で試着をして、ZOZOで買うと言った流れは存在するでしょう。
送料も無料だし、一部商品を除き、返品も可能です。
さらに500円出せば即日出荷もしてもらえるし、ZOZOポイントも付く。
ファッションを存分に楽しむ20代前後の若者達はそれであるならば
手で持っているスマホから注文するのが自然だろうと感じる。
その流れが加速化する事に対する反対だったのだが、これはWEARを止めても止まらない。
もはや購入導線として実店舗を売っているモノ店で確かめてネットで買うは普通。
その流れを踏まえた上でデベや各ブランドがやらなくてはならない事は明確だと思う。
それは、『館ならではの経験をさせ、自身が保有するECでも販売する』ですね。
オムニチャンネルが今年は良く聞くキーワードだけど、WEBと実店舗はもっと融合していく。
館内のコンテンツを見直したり、館が提供するWEBサイトと館内の店舗での
相互コミュニケーション形成、さらには店舗接客の新しい価値提供など、まだまだ出来ることはある筈だ。
結果として館自身が将来的にWEARの様なモノを提供していく流れにもなる気がする。
今回のWEAR不参加の理由は言ってしまえば、ZOZOなどの外部のECで買われるのが嫌だった、
としか思えない。
WEBで購入しても実店舗で買っても売り上げは館に立つ方法はあると感じています。
ただ商法上での商品の所有権の問題などの仕組みの整備を進めていかなくては
ならない事はマストだし、越えなければならないハードルも多い。
そもそも今までの館での店舗からのマネタイズモデルを変えていく必要があるとも思う。
ここから5年、10年の間にネットはさらに進化していくが、実店舗はどうだろうか?
逆に言えば、やり方次第では実店舗が大化けする可能性があるという事ですね。
それでは。