こんにちわ、ハマケンです。
最近PRの事を考える時ちょっと理屈っぽくなっちゃってたなーと反省する毎日です。
新しいサービスやプロダクトを世の中にリリースする時、「ここがスゴイ、ここが違う」と言う感じでサービス仕様をゴリゴリに伝えるのをよく見かけませんか?
これって結局自己PRになっていて、人間で言うならばちょっとウザイのかも知れないと思う訳です。
ただ伝えるのは伝えるべきなので、要は「伝え方」なのではないでしょうかね。
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PR
そもそもPRとは何でしょうか?
以前『PRパーソンなら知っておきたい。好奇心を刺激するフック作成術。』と言う記事で参考にさせていただいた井口理さんの著書戦略PRの本質から引用させていただきます。
PRとは、「企業・団体等が、ステークホルダーや社会(パブリック)と、相互に好ましい関係を構築・維持するための戦略的なコミュニケーションのプロセス」です。
成る程。相互にとって良い関係を構築・維持をするとなると、やはり一方的にサービス仕様を伝えるプロモーションは思った程刺さらないのではないのでしょうか。
ちょっと思い当たる節があります。
私は某大手電機メーカーのデジカメを量販店で売っていた時があったのですが、その時一番お客様に刺さったキーワードは数字などの仕様ではありません。
要は「画素数が大きいですよ。」とかではありません。
印刷時に一番需要が大きいのはL版。大きくても2Lとかポストが一般的で、画素数自体ははっきり言って500万画素もあれば、十分だったりします。なので結局画素数でプロモーションを掘り下げてもお客様は「そんなに要らないね。」と言われて終了なのです。
ではどう言ったキーワードが一番刺さったのか?
それは、「結婚式でご使用になるんですか?では少し暗めの屋内撮影に向いてて、バッテリーの持ちが良いコチラですね。」と言ったシーンとその未来に得られる筈のベネフィットを伝える事でした。
今お客様がお持ちののデジカメでは、ブレやすく、ノイズも多かった。
更に動画なども撮影したりしていたので、バッテリーの消費も早かった。
その過去を明るい未来に上書いてしまうキーワードが一番良いのです。
小難しくISO感度やノイズリダクションの話をするでもない、センサーのでかさを説明するのでも無い。それをその場で「私が教えましょう」的なノリで伝えて、満足するお客様もいらっしゃれば、説明を良く解らず「へー、そうなんですねー」と時間を使わせて頂いてるだけの場合もある。
であれば、「それであればコレですね。」と伝え、サンプルの写真を見せ、このバッテリーであればどれ位撮影ができるのかを説明するだけでお客様が欲しがっている情報は十二分に伝えられます。
何を裏付けでそれが出来ているという事を意識して撮影する人など少ないのです。
大半の人がカメラを起動して、AUTOで撮影。終わり。
伝えるべきは数字では無い。
全てがこれに当てはまるものではありませんね。
例えば詳しくそのサービスの事を知りたい場合は当然説明していく必要があります。
利用料金はいくらなのか、手数料はかかるのか、どういった事ができるのか。
が、それは興味を持った人がカタログを手に取り、仕様ページを見始めるフェーズです。
一番最初に伝えるべきは、「それがある(もしくはする)事により、何がどうなるのか?」と言った簡単にお客様が想像できる未来を伝える事なのでは無いのでしょうかね。
Coineyとかであれば、「これがあれば、格安でクレジット決済が使える店舗になれる」とか。
Freeeであれば「使えば経理の時間が圧倒的に圧縮できる」とか。
要は色々仕組みを説明した上で、「○○ができる」では無く、「〇〇ができます。」を前面に出して、その後にそれが可能である理由を少し述べるだけで良いのだと思います。
他社との比較を仰々しく説明する必要もない(大半の人はvolvicとevianの成分について比較しないでしょ。)。
初めてそのサービスのプレスリリースやキャンペーンを辿って見た時は、「●●が当たる」「〇〇ができる」と言う内容が一番上。
その後に「従来」との比較(この未来が手に入る)と言うシンプルな画。
最後にそれを裏付ける数字を少しだけ出せば良いんじゃないかと最近思った訳です。
既にレッドオーシャン化していて、大衆に認知されている製品サービスの場合は、「ここが他と違う」と言うのもありだとは思いますが、それだけでは決してマスは取り込めない気がしていて、終わりがないなと。
製品に対して熱意と愛着があるのならば、「こんな未来があるんです」と言うシーンを動画なり、インタビューなりで数多くアップした方が良い気がしました。
それでは。