こんにちわ、ハマケンです。
ここ数年面白いサービスやコンテンツが沢山生まれましたね。
バイラルメディアやYoutuberもそうだし、BASE、Coiney、カメリオなど話題をかっさらうサービスやアプリなどがスグに頭に浮かびます。
どんなサービスもUI/UXを精錬し、ユーザーに求められている機能を正しく拡張していく一方で、SNSやセミナーなどのユーザー接点を積極的に持ち、エンゲージを構築していくなど、スタートアップにはやることが目白押しです。
時にはGunosyなどの様に、テレビCMを利用してマス認知を向上させ、ユーザーをダイナミックに獲得していくプロモーションも必要かも知れません。
ただし予算的にどの企業でもできる事で無い事は勿論、サービスによってはテレビより新聞や雑誌に露出した方が効果が高い場合もあります。
スタートアップは限られた予算の中で如何に獲得単価を抑えつつ、認知を広げていくかが非常に重要となってくる訳です。
そう思うと今まではプログラマーやデザイナーが人材として重要視されていた訳ですが、それにプラスして「サービスを誰に、どこで、どう伝えていくのか。どういう使われ方をイメージし、ユーザーと企業は将来的にどうなるのか?」などを考え、実行していくコミュニケーションデザイナーと言った職種が今後非常に重要なのではないのかなと思った次第です。
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コミュニケーションデザイナーとは
コミュニケーションデザインについて電通はこの様に説明をしています。
参考:コミュニケーション・デザイン- 電通
「コミュニケーション・デザイン」とは、どのようなラブレターを作るかということだけでなく、
どのような環境で渡すのがベストか、ラブレターという方法がコミュニケーションの手段として最適であるか、
といったことを俯瞰して考え、最良の環境を設計(デザイン)していくことです。
ターゲットをよく調べ、どう言った内容、環境、タイミング、手法で渡すのかを設計すること。
ただしこれだけでは、現在のスタートアップ企業では足りません。
私が今お伝えしようとしているコミュニケーションデザインはこの範疇に留まらず、戦略PRプランナーの領域まで拡大します。
戦略PRはコミュニケーションデザインの導入をよりスムーズ且つ最大の効果が得られる仕組み(企画)を張り、得られた結果をさらに利用し、コミュニケーションの拡大を図る役割かなと。
戦略PRは「事前認知の為の戦略」を指したりしますが、そうでは無く「コミュニケーションの前後における効果を最大化する」事が正しい戦略PRだとも思う。
例えばユビレジやSquareの様に既存のモノから「乗り換える」サービスを想像して欲しい。
現状それらを使わなくても困っていない小売店をどうやって意識を変化させて、利用してもらうか。価値変容が伝わらなくては、良い商品であったとしても、振り向いてもらえない。
価値変容に気づいてもらい、問題を認知してもらうマインドに変えていく事が、前段階の戦略PRだ。
ユビレジやSquareがイメージできない方は、もっと身近な消耗品などで考えてもらうと良いかもしれない。歯磨き粉や文房具などの方がわかり易いかも。
いつも日常的に使っているこれらの商品をグレードアップさせたり、違うものに毎回変える人は居るだろうか?それは居たとしても凄く少ないでしょう。
何故なら大半の人は困っていないから。変えるのが面倒くさいから。
そう言ったユーザーに、どうやれば気づいてもらい、興味を持ってもらえるのか。
それを考え実行することが戦略PRで、戦略PRをより適切な場所、適切なタイミング、適切な手法で見せていくことがコミュニケーションデザインです。
そして企業のサービスブランディングや、企業風土を加味しつつ進めていくコミュニケーションデザイナーはかなり貴重だろうなと思う訳です。
特にスタートアップにおいては。
結構できないことなんですよね。
ここ数年観てて、そこまでデキている会社はfreeeぐらいなんじゃない?と思いますけどね。
freeeは上手い。戦略PRやコミュニケーションデザインが凄い上手い。
戦略PRはfreeeとAirREGIの例を見てみましょう。
最近ではアライアンス系の話ってそこまで珍しくなくなりました。
メディアの方も慣れちゃって熱がこもった書き方をしてくれる事は稀です。
そんな中freeeのやり方が良い感じなのです。
参考:「Air レジ」とクラウド会計ソフト「freee」が連携
freeeは代表同士が握手をするわかり易い写真とメディア向けのプレス発表を必ずと言っても良い程行います。
こう言う画はかなり読者にインパクトを与えると同時にメディアも圧倒的に書きやすくなります。
つまりアライアンスの効果を「最大限」にする為にメディアが書きやすい環境やユーザーに届く時の画まで準備したのです。
ここまで考えてやっている企業はスタートアップではfreeeだけじゃないかなと。
初期のライフネットに似てるかも。
ちなみにユビレジとの提携発表時も。
参考:ユビレジとfreeeが業務提携
設置できる場所には、設置する徹底ぶり。
ユーザーとのコンタクトポイントもあちこちに生み出しています。
クラウド会計ソフトなのに、Amazonで販売したり。。
Amazon.co.jp: 全自動 青色申告ソフト freee(フリー)
Stores.JPで販売したり。
全自動のクラウド会計ソフト「freee(フリー)」
freeeではなく、利用者の方が使い方についての本を出版してたり・・。
メディアをニュートラルに捕らえつつ、本の役割、SNSの役割をしっかりと分けてプロモーションを組み立てています。freeeが伸びているのは「当然だよな」と。技術とPRがかみ合った結果かと。
まとめ
良い製品、サービスを作るのは当たり前です。
その為に良い技術者を雇うことも必然でしょう。
しかし今の消費者は、キュレーションが無いとシンドイ・・と言う位情報が手に入ります。
そういう面では非常に疑り深く、「面倒くさいからこのままで良い」ともなりがちです。
折角良い商品なのに、伝えきれない。まさにエレベーターピッチ状態。
動画を設置したり、顧客事例を示すことは重要ですし、興味を持って貰うために面白いイベントを仕掛けることも重要です。
だけどもっと重要なのは、ユーザーを「自分ごと化」させる為の企画であったり、流れを「創る」所から設計する考えです。
そこまで考え実行していくコミュニケーションデザイナーは今後かなり重宝されていくのでは無いかなと思う訳です。
それでは。