こんにちわ、ハマケンです。
4月末にリクルートホールディングスとPontaを運営するロイヤリティマーケティングが
資本業務提携を行い、2014年初夏からPontaポイントとリクルートポイントの相互交換を
すると発表しました。
これによりポイント付いたり使える店が10万店舗となり国内最大級になったそうですよ。
ポイントと言えばCCC(Culture Convenience Club)が運営するTカードと
楽天が運営するRポイントカードが最近話題ですね。
Tカードはyahooと地域活性の取り組みを今月からスタートし、楽天は2014年4月2日より
来店するだけでポイントが貯まる楽天チェックの提供をスタートしたりとポイント事業
にも積極的な姿勢をみせてきました。
面白そうなので、ちょっと見ていきましょう!
Ponta(ポンタ)
リクルートポイント
Tカード
Rポイントカード
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会員数と使える場所
カード | 会員数 | 利用可能店舗数 |
Ponta,リクルート | 7,200万人(参考) | 100,000店舗(参考) |
Tカード,Yahoo | 7,500万人(参考) ※Tカードは今4,800万人。 |
13,000店舗(参考) |
Rポイントカード | 9,000万人(参考) | 69,000店舗(参考) |
年会費に関してはどれも無料と言いたい所でしたが、Tカードに関してはTSUTAYAの方だと
費用が掛かり(参考)ますが、ファミマTカードだったら無料と言う感じです。
ポイント付与条件は同カード内のサービスでも異なったりするので、割愛します。
Ponta+リクルート
今回の提携により、Ponta会員はリクルートが保有する「じゃらん、ホットペッパービューティー、
ポンパレ」などで利用が可能になり、大幅に利用できるシーンが広がることが期待されます。
リクルートに関しても逆の事が当然言えますが、それよりも個人的に面白いのは
Airレジを利用している店舗でも利用が可能になるという事ですね。
リクルートはAirウォレット(エアウォレット)を運営していて、まだ記憶の新しいAirレジでも
このAirウォレットと連携が可能です。
沢山の人が利用しているポイントサービスを店舗に導入できると言うのは、
小規模の小売店にとっては嬉しい事なのではないでしょうか。
ちなみにリクルートは箱根や沖縄で積極的な導入を行っていますよ!
これは面白い取り組み。
(参考)
観光地O2Oを展開するリクルート、沖縄と箱根でも開始、熱海に加え今後も加速 | トラベルボイス(公式)
リクルートポイントは2015年春にPontaポイントに変更され、IDも共通化されていくそうです。
Tカード
TカードはTSUTAYAを運営するCCC(Culture Convenience Club)が展開していることは
ご存知だと思います。
2013年7月1日にYahooポイントはTポイントになり、TカードIDをYahoo!IDに移行させる
相互連携をしたことでも話題になり、今年の5月18日よりTポイントを使った地域活性
の取り組みとして、世田谷にある商店街でTポイントが利用できる仕組みをスタートする予定です。
(参考)
「ウルトラマン商店街」をTポイントで活性化 ー ヤフーとTポイントが商店街の活性化を狙う | Shopping Tribe
Tポイントを付与したりできる専用端末T-UNIT3というのが登場していたり、店舗が顧客
集客をできる商店街向けのスマートフォンアプリをYahooが開発したりと中々面白そうですね。
このモデルケースが今後どうなっていくのかも注目です。
Rポイントカード
Rポイントカードは、楽天が運営していますが、何故か利用できるのがタマホームのみ。
家を建てると10万ポイントゲットできるそうです。
誰が使うんだろう・・と思っていたら、2014年秋から11社との提携を開始予定という事で、
大丸、松坂屋、出光、サークルK、サンクス、ミスドなど生活圏内でも使えたりためたり
する事ができるそうです。
さらに楽天チェックの方でも貯まる様になるということなので、
一気に拡大していきそうです。
楽天チェックもPARCOで使えたりするので、よく使う方はPARCOの特定店舗に行くだけで次々にポイントが貯まるようになっています。
そして、楽天チェックの店舗側のコストは成果報酬なので、リスクを極小で開始することができるので、会員数が一番多い楽天をみすみす手放さない方が良いとは思います。
ポイントはおもしろい。
企業がポイントを付与したり、使える場所を増やす理由は単純に囲い込みの一環でもあり、
今後のマーケティングで使える消費者BIGデータを取得する為だと思います。
そして大体が1pt=1円の方程式を維持しているのが特徴です。
でもポイントが発行された後の価値としては等価の筈なのに、
ポイントを使うのと現金を使うのでは、心の負担の大きさが違うと思いませんか?
これこそがポイントの面白い所です。
例えばあなたは財布に2万円持っています。
電化製品を買いに行ったとして、予算は1万円としましょう。
欲しい商品には上位機種(¥16,000)と下位機種(¥10,000)があったとすれば、予算の都合上下位機種を選択します。
財布の中身は2万円あるので、買おうと思えば買えるけど、そこまでの選択はしません。
(どうしても欲しい上位機種でクレジットカードの選択肢があればカードを切ると思いますが)
でもそこでポイントカードの中に6000ptあったとしたら、恐らくあなたは上位機種を選択するでしょう。
先程言った通り1pt=1円で価値は等価にも関わらずです。
人は現金以外の見えにくいお金に関しては、現金程の財布の固さは全くないという事ですね。
これはパチンコ屋で現金を玉やメダルに変えても同じで、1メダル(20円)を払ってる認識がプレイ中はありません。
スロット1回転で60円ですよ!2回転するだけでジュース!
1000円はたったの16回転程(実際は30回転位回るけど)の計算になる訳です。
1回転60円をずーと認識して打っている人などいません。
スマホゲームも同じじゃないでしょうか?
現金をゲームの中で使える通貨に変換した瞬間に、
その通貨は「基本的に無くなってしまって構わない」と言う考えになる訳です。
ここら辺は行動経済学で言う所の「心の財布」ってやつですね。
現金以外の財布を持たせれば、その財布は超ゆるい。
なのでポイントが使えると言うのは、店にとって集客にもなる部分はあるけど、
一番の恩恵は顧客単価が上がると言う所になるのでは無いでしょうか。
激戦が繰り広げられるポイント業界からも目が離せませんね。
それでは。