こんにちわ、ハマケンです。
startup-dating.comの『北九州のスタートアップはものづくりの夢を見るか』を読んで、
初めて知ったのですが、北九州市には、「マイスター制度」というモノがあるそうです。
マイスターと言うと、僕のイメージからすれば、伝統工芸などの「職人」を指すわけですが、
北九州市のマイスターは製鉄関連の技能者を指すようです。
ちょっと知らない世界だったので、面白かったです。
そもそもマイスターって?
wikiから引用させていただくと、
という事です。
職人として店を持ち、人を雇い生活をする為には原則取得が必要なようですね。
さらに驚いたのですが、マイスターになる為に「ワルツ義務」と言うのがあり、
これは、一年間、放浪修行(ワルツってことらしい)を行いながら、
専門知識や技術を習得するという事だそうですが、このワルツ中はなんと
出身地の半径50キロメートル以内には立ち入れない規則
があるようです。
なんと厳しい・・。
ただそこまで厳しい試練と技能を身に着けた人がマイスターになれるんですね。
ちなみにドイツの41業種とは、大工・食肉加工・ベーカリー・家具製造・眼鏡技師・理髪師など
だそうですが、2004年以前は、なんと94業種もあったんだそうな。
業種が減った理由は、
「他国の手工業者に対して、ドイツ国内でマイスター資格の取得を要求するのは
EUのサービスの自由に違反する」と裁判所が判断したからだそうです。
しかし、ドイツのマイスターは僕が創造しているような日本の伝統職人の様な人
とは少し違う様ですね。開業をする為の資格に近いです。
北九州市のマイスター。
北九州市は、福岡県。地図でみると関門海峡が目の前で政令指定都市です。
そして、この北九州市はあの八幡製鉄所(1901 -現在)があり、100年以上の”モノづくり”
を育んできた都市なのです。(すいません、調べて今知りました。)
文化、技術を継承すべく、北九州マイスター制度を創設し、モノづくりに関わる高度技能者を
「北九州マイスター」として認定しているそうです。
ちなみにマイスターの認定対象者は以下の通り(北九州市役所ページより引用)
(1)本市において「産業振興に貢献した人」「産業の発展に欠かせない人」であり、現にモノづくりに従事する技能者。
(2)技能検定がある職種は、一級以上(または単一等級)の資格取得者。公的資格のある職種は、資格取得者。
(3)当該職種に20年以上の従事経験を有し、年齢は40歳以上の人。
(4)北九州市に5年以上在住、または在勤する人。
(5)指導育成能力を有し、後進の育成指導が十分に期待できる人。
3の条件が本場ドイツよりすごい!
いや、マイスターとなれば当然か・・。
そして、ドイツで言う業種にあたるものは、「金属・機械関係、化学・窯業関係、
電気・電子関係、建築・建設関係、その他モノづくり関係(工業系製造業に限る)」
だそうです。
むむぅ、八幡っぽい。
認定されるとどうなるのか
制度の目的は継承になっているので、北九州市内の中学、高校でモノづくりの大切さ、面白さを
ワークショップなどで伝え、現役の方に実技指導を行ったりもするそうです。
必要があれば、北九州市が窓口となって、マイスターを派遣してくれるそうです。
多分市外は駄目かもしんないですが・・。
いやー、なんか市がこうやって自分たちの強み(文化)を知って、
次につなげていく流れって、すごい好きですねぇ。
今のネットの時代に通ずるモノがある気がする。
進み過ぎた時代の揺り戻し。C2CやO2Oの加速。
自分にあった人、モノ、文化を集合体から感じるのではなくて、「個をセレクト」する生き方。
そして、選択する時に一番大切なモノは、このマイスターの様な「専門性」の様な気がします。
プログラムが書けても、『 その人っぽさ 』が表現されていなければ、
良いプログラマーとは言えないのかも知れませんね。
それは良い商品を作っても、クリエイティブなデザインをしたとしても同じな気がします。
『 その人っぽさ 』を表現する為に、今は色々な発信ツールがある。
Facebook,twitter,tumblr,pinterest,Linkdin,synapse,BASE,Buy To Youなど書ききれない程
ある。
どれを選択して、どうやって表現していくかも個人次第ですね。
面白いですね、マイスター。
日本らしくて、本当に良い。
それでは。